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超人予備校とマイケルさんと・・・
『犬公方 踊る綱吉くん ~日本バージョン~』

2009.8.14(金)~8.16(日)
in→dependent theatre 2nd

◣あらすじ
時は現代。あまりにも自由がない生活が嫌になり家を飛び出した犬がいる。しかし、どこに行くのか途方にくれて泣いている。それを見かねた杉の木と松の木が話かけるのだった。

「自信を持って生きるんだ。君達、犬は昔、人の命より大事にされてた時代があるんだよ。」

 時代は遡り、江戸時代。ちょうど綱吉が将軍だった頃。世継ぎを幼くして亡くし落ち込んでいる奥方の信子。綱吉に向かって不思議なことを口走ったのだった。

「血塗られた家系による呪いである。命を大切にしろ。おぬしは戌年なのだから、犬を大切にするがよい。」

 驚く綱吉。何を言ったか覚えていない信子。綱吉はこの言葉からある「法令」を思いつくのだった。

 街に立て札が立てられた。書かれた文字は「生類憐みの令」。今までさげすまれていた犬達が「お犬様」と呼ばれ、犬を殺した者はもちろん、犬をいじめたものでさえ処罰されるのだった。

 喜び唄い踊る犬達。その一方で道をうつむき加減で犬を避けるように歩く人々。
仲良しだった街の子供と野良犬さえ距離をお置くようになってしまった。

 町人達は貧しさにあえいでいた。昔は野良犬に親切にしていた人々でさえ、犬を無視するようになっていたのだった。そして、犬殺しを密告した者は賞金30両もらえるようになったため、人は人を信じなくなっていくのだった。

 ただの生き物好きな綱吉は生きやすい世の中を作るため、この法令を作った。庶民はそのために苦しんでいた。側用人の柳沢吉保はこの法令を利用し、気に入らない人々を「お役御免」や「流刑」にしたりして失脚させていいったのだ。さらに住みにくくなる世の中になっていったのだった。

 江戸時代に理想郷を作ろうとした綱吉、その時代を生きた犬と人間、そして、それを見ながらずーっと生きぬいてきた2本の木、それぞれの観点から犬と人間の係わり合いをのぞいてみたいと思います。

◣作・演出 魔人ハンターミツルギ
◣振付 マイケル・ステューバー(現:ニランジャン)

◣キャスト
上別府学/流石鉄平/山名伸右/中川琴乃/尾松由紀
三月/豊田圭/魔人ハンターミツルギ

曽木亜古弥/徳永健治/佐藤あかね(劇研『嘘つき』)
マイケル・ステューバー(現:ニランジャン)
マリア・A・ロペス(Steppin out)
北村毅/山田玲子/白川紀子/梁河七/橋本羽由
大村美春/伊佐侑加子/彭佳成/五石凪/頃末夕葵
田村伊吹/筒井月/當山真理/藤里愛衣

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