◣あらすじ
昔、ドラマで大ヒットを連発していたTVディレクターの根津は今はヘンテコなドラマばかり作って、ひんしゅくを買っている。
起死回生を狙って作った子供向け番組もお蔵入りになる始末。
見かねたプロデューサーの真木は、根津に『カンポケ社』を紹介する。

人生をやり直す。カンポケ社

スランプに陥った人や鳴かず飛ばずの人の人生をやり直させ、再生させる会社のようだ。
根津は、『カンポケ社』にやってくる。

小森は毎晩、妻を殺す夢を見て、苦しんでいる。妻もいないのに。
いろんな精神科に行ってみても解決しなかった。
そして、『カンポケ社』に辿り着いたのだった。

OLの江見野は、男に貢いでいた。が、突然、姿をくらまし、孤独感を抱えていた。極度のヒステリー状態に陥り、勧められて『カンポケ社』にやってくる。

『カンポケ社』は普通のカウンセリングではなく、深層心理にまで探り、VRと催眠術のハイブリッド技術を駆使し、足りない人生を補填してくれるというものだった。
疲れた人々は母カンガルーのポケットの中で、暖かく包まれるような感覚を味わうのだった。
・・・はずでしたが。

人間社会をオーストラリアの動物たちの姿を借りて描いてみたいと思います。
早く生まれすぎた未熟児のカンガルーの子供と人間を対比したコメディーです。
人間って大人になったんでしょうか？